
あたたかい太陽の光が降りそそぐサウス・バンダバーグの中心地、深い歴史が息づく家族の農園では、3兄弟がマカダミア栽培の伝統を紡ぎ続けている。フォー・ウィンズ・プランテーションのサイモン、フランク、デイビッドのアンドレオリ兄弟が育てているもの-それは単なるナッツではなく、「絆」という名のつながり。
マカダミア生産者の横顔:アンドレオリ兄弟
未来への成長は家族の絆と共に:フォー・ウィンズ・プランテーションの物語
あたたかい太陽の光が降りそそぐサウス・バンダバーグの中心地、深い歴史が息づく家族の農園では、3兄弟がマカダミア栽培の伝統を紡ぎ続けています。
フォー・ウィンズ・プランテーションのサイモン、フランク、デイビッドのアンドレオリ兄弟が育てているもの-それは単なるナッツではなく、「絆」という名のつながり。
サトウキビや小規模作物を栽培していたかつての農園には、今や1万9,000本のマカダミアの木が広がります。
そして兄弟それぞれが果樹園の外に仕事を持ちながらも、農園に抱く共通の思いが、彼らを育ったこの地へと引き戻しているのです。
「僕たちはみんな、農場の中でも外でも、それぞれ役割が違うんだ」とサイモンは言います。
「でも、この場所があるからこそ、僕たちは協力し合い、絆を深めさせてくれる。これこそが家族というものさ」
<生産者アンドレオリ兄弟>
サトウキビからマカダミアへ:変貌を遂げた家族農園
もともと両親が耕していたアンドレオリ家の土地は、連綿と農業が営なまれてきた場所でした。
しかし2020年、農園全体をマカダミア栽培へ転換するという、大胆な決断を兄弟は下します。
それは大規模な労働力に頼らず、自分たちの手で農園を管理したいという思いに突き動かされた、長期的な投資でもありました。
「マカダミアはまったく新しい挑戦だったんだ」とサイモンは振り返ります。
「僕たちがそれぞれ仕事を続けながら、家族で管理できて、しかも持続可能な作物を求めてたからね」
<マカダミアは新たな挑戦をもたらしてくれた>
最初の1万4,000本を植えたのは2020年4月のこと。
マカダミアは実るまでに時間がかかるものの、その価値は十分にあるといいます。
「育てるには本当に多くの手間がかかる」とサイモンは言います。
「でも、“完璧なナッツ”を初めて収穫した瞬間、大きな満足感が押し寄せるんだ。まさに、自分たちの努力の成果を目の当たりにできるんだよ」
分かち合った時間、心に刻まれた記憶
サイモンには大切にしている思い出のひとつとして、静かながら深く心に刻まれた瞬間があります。
「何日も木を植え続けていた時のこと。家族全員がそこにいて、最後の1本を植えた瞬間、まるで、何世代にもわたって受け継がれていくものを託しているような感覚をおぼえたんだ」
こうした瞬間は、いつまでも心に残り続けます。それは、まるで生産者たちが抱く忍耐や情熱、そして誇りを物語っているかのようです。
なぜバンダバーグなのか?なぜマカダミアなのか?
温暖な気候と霜害の少ないバンダバーグ。
アンデロリ兄弟は、マカダミア栽培において理想的なこの土地の可能性を早くから見抜き、長期的な視点で栽培方法を築いてきました。
彼らのアプローチは、できる限り自分たちの手で行いながら、持続可能性を最優先に据えることでした。
「持続可能性は単なる流行語じゃない。不可欠なものなんだ」とサイモンは語ります。
「有機物を保持しつつ肥沃な土壌を守り、水資源の管理も徹底する。土地を大切にしなければ、将来的には品質も収量も得られないからね」
こうした実践的で未来を見据えた姿勢は、オーストラリアのマカダミア産業全体に広がりつつある、再生型農業と環境保全への取り組みを反映しています。
<サトウキビからマカダミア:家族農園の変革>
農園から食卓へ(そしてビールグラスへ)
アンデロリ兄弟いわく、自分たちが育てたマカダミアナッツを楽しむのに必要なのは、凝ったレシピよりも“新鮮さ”とのこと。
「生が一番だよ。選別ラインからそのまま食べるのが最高」とサイモンは笑います。
「でも、ローストして塩を振って、ビールと一緒に食べる…これに勝るものはないね」
マカダミアは、彼らの家族にとって日常生活の一部。
お気に入りの料理は、マカダミアをまぶしたサーモン、サラダやデザートへのトッピングなどさまざまです。
「アイスクリームからイチジクまで、何にでも合うよ。もちろん、ホワイトでもダークでも、チョコレートとは相性は抜群さ」
マカダミアは気持ちのこもった贈り物
アンデロリの一家にとって、マカダミアは“分かち合う”ことでもあります。
<アンドレオリ家にとって、マカダミアは“分かち合うこと”>
「贈り物として完璧なんだ」とサイモン。
「海外にいる家族を訪ねるときは、いつもスーツケースいっぱいにマカダミアを詰めていくよ。みんなが喜んでくれる、ちょっとした“故郷の味”なんだ」
単なる作物ではない、受け継がれる遺産
フォー・ウィンズ・プランテーションの真髄は、単なる農業にとどまりません。
それは家族の遺産であり、地域社会であり、共有された目的でもあります。
「これが僕たちの生き方なんだ」とサイモンは語ります。
「農園が絆となって僕たちをつなぎとめてくれる。みんなで一緒に築き、次の世代へ受け継いでくんだ」
オーストラリア産マカダミアを食べるとき、人々にどんな気持ちになってほしいかと尋ねると、サイモンの答えは驚くほどシンプルで力強い。
「ただ幸せを感じてほしい。そして、ちょっと特別なものを楽しんでるって思ってほしい。丹精込めて育てられた、オーストラリアの田舎の“本物の味”を感じてもらいたいんだ」
ひと口ごとに、小さな喜びの瞬間を味わってみてください。
生でも、ローストでも、チョコレートに包まれていても、オーストラリア産マカダミアを口に入れた瞬間、フォー・ウィンズ・プランテーションに情熱を注ぐ一家へ、そっと想いを馳せてみてください。
まとめ
今回のコラムでは、マカダミアナッツが単なるナッツではないということをご紹介しましたが、いかがでしたか。
普段は単にパッケージに入ったナッツを手に取るだけで、生産者の思いを想像することはなかなかありません。
でも、こうした生産者の情熱や努力を知れば知るほど、ナッツを一粒一粒、大切に味わいたくなるものです。
一粒のナッツから地球環境への配慮まで思い至ることは、正直あまりないかもしれません。
しかし、持続可能な農業を実践しているアンデロリ一家の姿を知ると、オーストラリア産マカダミアを選ぶことが、すでに環境への小さな貢献なのだと気づかされます。
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