近年その美味しさとオリジナリティから注目を集めているクラフトビール。マカダミアの原産国オーストラリアの主要産地であるバイロンベイを拠点に素晴らしいクラフトビールの数々を作り出し、多くの賞を受賞している醸造所があります。それは、Stone & Wood(ストーン&ウッド)というビールの醸造所で、観光地としても大人気のスポットです。今回はStone & Woodの醸造家でストーン & ウッド ブリューイング社を設立し、クラフトビールの味の可能性に挑戦し続けるジョシュ・ウォーターズさんにスポットを当て、マカダミアナッツの可能性についてご紹介します。
Macadamias Change Maker
バイロンベイのブリュワリーでの挑戦
近年その美味しさとオリジナリティから注目を集めているクラフトビール。
マカダミアの原産国オーストラリアの主要産地であるバイロンベイを拠点に素晴らしいクラフトビールの数々を作り出し、多くの賞を受賞している醸造所があります。それは、Stone & Wood(ストーン&ウッド)というビールの醸造所で、観光地としても大人気のスポットです。
このStone & Woodが、オーストラリア産マカダミアとタッグを組み、マカダミアからひらめきをえたビール「Malty Mac(モルティ・マック)」を開発しました。
今回はStone & Woodの醸造家でストーン & ウッド ブリューイング社を設立し、クラフトビールの味の可能性に挑戦し続けるジョシュ・ウォーターズさんにスポットを当て、マカダミアナッツの可能性についてご紹介します。
マカダミアの持続可能性をクラフトビールで実現
「オーストラリア産のマカダミアは世界でも最高の品質を誇り、ここには豊富にあります。そこでラガーモルツにマカダミアの風味を加えることを思いつきました。このビールは親しみやすく、料理との相性も抜群です。」
と語るジョシュさんは、当初ビール造りで生計を立てようとは思っていなかったそうです。
マカダミア産地として最も知られてているこのバイロンに恋をし永住を決めたジョシュさんは、オーストラリアの宝物と言える食材であるマカダミアをビールに取り入れるという挑戦をしました。
マカダミアの殻も再利用しSDGsを実現
「この醸造所では、伝統的なものからちょっと変わったものまで、どんなビールでも試せるという制限はありません」とジョシュは言います。マカダミアビールというアイデアは、国内の主要なマカダミア栽培地域にある醸造所にぴったりです。「マカダミアは一年中手に入る地元の製品です。モルティなラガーにマカダミアの風味を加えるというアイデアは、本当にうまくいくと思いました。」
とジョシュさん。
このマカダミアビールのすごいところは、マカダミアナッツだけでなく、その殻の香りもフレーバーとして取り入れたことです。世界一硬いといわれているマカダミアナッツの殻。間堆肥として農場で再利用されてきましたが、近年では様々な有効活用の方法が模索されており、ジョシュさんは、
「マカダミアナッツと殻をローストし、釜に浸す、そしてビールが発酵している間、マカダミアは発酵槽に吊るされ、各ビールにできるだけ多くのマカダミアの風味が加わるように開発した」そうです。
「モルティ・マックが特別なのは、ローストしたマカダミアとマカダミアの殻を発酵槽に加えることで、ユニークで大胆なナッツの特徴を与えながらも、軽めのホップですっきりとした後味に仕上げていることです。マカダミアの殻と実の両方をローストすることで、ユニークなフレーバーコンビネーションが生まれ、繊細でモルティな舌触りのキャラメル色のビールができあがりました。」
バイロンを象徴する「リラックスできるスムースな味わい」
世界中の人々を魅了する楽園、バイロンベイの美しさ、海、人の温かさなど全てを表現したこのビールの特徴を一言で表現すると「リラックスできる味わい」だそうです。
グラスの中で黄金色に輝き、マカダミアから生まれる美しい口当たりが特徴で、これはまさしく創造性の勝利と言えるでしょう。
「モルティ・マックは美しくグラスに注がれます。風味と香りが豊かで、とても飲みやすいビールです。マカダミアをビールで試してみたいと思っている人にはぴったりですよ。」とジョシュさんは語ります。
ちなみに「モルティ・マック」のマックとは、何だと思いますか? “モルティ”は、麦芽のもろみに由来する旨味に富んだリッチな香りのこと。では“マック”とは?
ヒントはマカダミアの英語のスペル。「Macadamia」の頭の部分の「Mac=マック」の意です。オーストラリアでは、マカダミアを「Macs」と略したりするそうですよ。
※このビールは限定販売のため、現在は販売しておりませんが、他の醸造所にてマカダミア・ビールは製造されています。
イノベイティブなサムライたち:マカダミア・チェンジ・メーカーズ
最後に「マカダミア・チェンジ・メーカー」という活動をご紹介します。マカダミアの原産国オーストラリアで、マカダミアという至宝をさらに昇華させるイノベイティブに挑戦する方々にフォーカスを当てて紹介しています。
オーストラリアのマカダミア産業に関わる多くがSDGsや生き物や植物がお互いに依存しながら生態を維持するエコシステムに挑戦しています。是非こちらの活動にもご注目ください。
オーストラリア・マカダミアのSDGsに関するコラム
- https://australian-macadamias.jp/column/macadamia-change-maker-marc-harrison
- https://australian-macadamias.jp/column/monoculture-polyculture_industry
- https://australian-macadamias.jp/column/macadamiashelles-saviours-earth
- https://australian-macadamias.jp/column/bee-a-friend-to-pollinators
- https://australian-macadamias.jp/column/key_to_biodiversity
参照リンク