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マカダミアの野生種をなぜ守るべきなのか?「ウォーク・ウィズ・ワイルド・マカダミア」で保全活動を学ぼう!

マカダミアの木を見たことはありますか?ここ日本では見かけることはなかなかありません。でも実はオーストラリアでは熱帯雨林に自生し、裏庭でも多くみかけることができるオージーにとってとても馴染み深い植物です。世界で唯一マカダミアが自制している国がオーストラリアなのです!しかし、マカダミアの木は今現在絶滅危惧種に指定されています。オーストラリア人の多くは、自宅の裏庭や果樹園でマカデミアの木を見慣れていますが、熱帯雨林という本来の環境でのマカデミアの木をイメージするのはなかなか難しいですよね。

マカダミアの野生種をなぜ守るべきなのか?

「ウォーク・ウィズ・ワイルド・マカダミア」で保全活動を学ぼう!

マカダミアの木を見たことはありますか?ここ日本では見かけることはなかなかありません。でも実はオーストラリアでは熱帯雨林に自生し、裏庭でも多くみかけることができるオージーにとってとても馴染み深い植物です。
世界で唯一マカダミアが自制している国がオーストラリアなのです!しかし、マカダミアの木は今現在絶滅危惧種に指定されています。
オーストラリア人の多くは、自宅の裏庭や果樹園でマカデミアの木を見慣れていますが、熱帯雨林という本来の環境でのマカデミアの木をイメージするのはなかなか難しいですよね。

そこで、熱帯雨林に生息する在来種を保護する必要性を啓発するために始まった「ウォーク・ウィズ・ワイルド・マカダミア」という活動をご存知ですか。
「ウォーク・ウィズ・ワイルド・マカダミア」は、地元の人々だけでなく、世界中から訪れる観光客の間でも人気を博しているのだとか。

詳しくご紹介していきましょう!

6千万年以上前に誕生した「奇跡のナッツ」
マカダミアが最初に発見されたのは、なんと6千万年以上前のオーストラリア東海岸の熱帯雨林。長い歴史を経て、マカダミアナッツは上質な栄養素とそのおいしさで、現在もオーストラリアを語る上で欠かすことのできない産物の1つとして国民に愛されています。

マカダミアの原種には4種あり、そのうち2種はオーストラリアでマカダミアナッツの生産に利用されています。原生種は、南はリズモアから北はバンダバーグまで、点在する小さな熱帯雨林にかろうじて生息していますが、この4種は実はすべて絶滅危惧種に指定されており、国際自然保護連合(IUCN)の1997年絶滅危惧植物レッドリストにも掲載されています。

ではなぜ野生種を保護することが重要なのでしょうか?

マカデミア産業の未来のために、なぜ野生の木を保護する必要があるのでしょうか?
原生種はまさに、生きた遺伝子バンクのようなもの。これまでの長い年月の中で得たその土地の天候や土壌、病害虫などを積み重ねながらデータとして記憶していきます。病気になればその情報を取り込み、次世代ではそれに対して抵抗性を持つよう自らをバージョンアップしていく素晴らしい力を持っているのです。

この多種多様な情報を書き込んだ原生種は生命力が強く、天候の変化や新たな害虫、商用作物で発生しうる病気への適応に役立つ可能性があり、一度失われると二度と手に入りません。この6千万年分のあらゆる経験値やデータを失ってしまうことになるのです。そう、野生種の保護は、マカダミア産業を支える重要な役割を果たしているのです。

一方、新たな種にはデータが多く存在しないので、ちょっとした天気や病気に負けてしまい、栽培自体が危ぶまれることに…マカダミアナッツが将来食べられなくなるかもしれないと言われる所以はここからきています。

マカダミア保全トラスト(The Macadamia Conservation Trust)

そこで野生のマカダミアを保護することを指名として誕生したのが「マカダミア保全トラスト(The Macadamia Conservation Trust)」。マカダミアナッツについてもっと広く知ってもらい、野生の木の保護の必要性を理解してもらうための団体です。

その中で新たに「ウォーク・ウィズ・ワイルド・マカダミア(Walk with Wild Macadamias)」というツアーがスタート。マカダミア保全トラストとクイーンズランド州公園野生生物局が新しい取り組みとして開始したものです。

野生種のマカダミアと生きる

ヌーサ・ヒンターランドの美しいメアリー・バレーにあるアマムーア州立森林公園で行われている観光客向けのこちらのツアーでは、本来の生息地に生育する野生種のマカダミアの木々を見ながらその大切さに触れることができます。

アママ・ピクニック・グラウンドの向かい側からスタートし、アマムーア・クリークまでの標識のある道を10分ほど歩くと、写真のような黄色い標識が目に入ってきます。これがマカダミアの木。他の木々と簡単に見分けられるよう、印を辿りながら古代から変わらない大自然を満喫できるツアーです。

古代から現在まで、大切に紡いできたマカダミアの野生種。私たちには次世代へと繋ぐ重要な使命と責任があるのです。

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ウォーク・ウィズ・ワイルド・マカダミアは、ブリスベンの北約180km、ジンピーの南西約20km、アマムア・クリーク・ロード沿いのサンシャイン・コースト・ヒンターランドにあるアマムア州立森林公園で開催されています。

ウォーキングの詳細については、マカダミア保全トラストのウェブサイト、またはクイーンズランド州公園野生生物局(Queensland Parks and Wildlife Service)を参照してください。

 

種のDNAについて、詳しくはこちらの記事もどうぞ!
眼からうろこ!マカダミアのDNAをさかのぼると?
https://australian-macadamias.jp/column/what-can-macadamia-dna-reveal

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