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オーストラリアの大自然でマカダミアナッツを育み家族と暮らす歓び

マカダミアナッツ農家に聞くオーストラリアならではの生き方。そして大自然の中で生きる歓びとは。オーストラリアマカダミアナッツスペシャルインタビュー。

マカダミアナッツ農家と人気ブロガーに聞く、オーストラリアならではの自然環境の中で、家族と共に暮らす歓び。

プレスイベントのゲストでお越しいただいたマカダミアナッツ生産者のメイソン・ロイ氏、および今回マカダミアナッツを使った料理をご紹介いただいたオーストラリアの人気ブロガー、アナベル・ヒクソン氏に、マカダミアナッツ農家としてのオーストラリアならではの生き方や、オーストラリアの大自然の中で生きる歓びなどについてお話しいただきました。

マカダミアを育てることは、環境に貢献することでもあるのです

スペシャルインタビュー メイソン・ロイ氏

オーストラリア産マカダミアナッツの生産者に聞いた、仕事、家族、抱負。
Profile/メイソン・ロイ:マカダミアナッツ生産者

オーストラリアでマカダミアナッツ農園を経営。地元のコミュニティで伝統的な栽培技術を学びながら、新しい自然農法の研究にも熱心に取り組んでいる。

http://www.jindilli.com/our-family/

―ロイさんは、マカダミア農家の中でも若い農園経営者ですが、いつからこの仕事を?

今から5年前です。それまでは、アルパカを育てるカウボーイとして働いていたこともあります。自然の中で暮らし、働くことは、学校を卒業して以来、ずっと変わらず続けてきた、私のライフスタイルです。

それは、生まれ育った土地がオーストラリア北部の農村地帯だったことや、都会に移り住んだ経験も経て、自分には自然の中で生きることが合っていると感じたからです。

―マカダミアナッツの栽培を始めたのは、どうして?

父がマカダミアオイルの加工場の経営を始め、普段、何気なく食べていたマカダミアナッツに関心を持ったのがきっかけです。

調べてみると、オーストラリア産マカダミナッツは、太古の昔から変わらず、マカダミアの原産地、オーストラリア東部の土地を中心に育てられていました。
今では、ハワイやアフリカなど、別の土地でも栽培はできます。でも、マカダミアの木が自生したオーストラリアの環境なら、最も自然の理にかなった栽培ができる。そう思い、興奮したのを覚えています。

環境保全や食の安全にも興味があり、世の中が持続可能な社会に方向転換していくことが大切だと考えていた私は、マカダミアナッツの栽培が、そのすべてに結びつくことに可能性を感じました。

―今、お持ちの農園は、オーストラリア東部のどのあたりですか?

オーストラリア東海岸沿いの町、レノックス・ヘッドです。すでに8,000本の木が育っていた140エーカーのマカダミア農園を買い取りました。

レノックス・ヘッドは、温暖な気候で作物が育ちやすく、マカダミアのほかにも、サトウキビやアボカド農家、酪農家など、新たに農業経営にチャレンジする若い人が多い土地です。

若者はベテランに学び、ベテランは若者にエネルギーをもらって、コミュニティ全体で農業を盛り上げていこうという雰囲気があります。
また、皆、環境に対して意識が高く、化学肥料や農薬に頼らない自然な農法をめざしています。

―農園の仕事について教えてください。

従業員が3人います。私も含めて4人で、現在、240エーカー、16,000本のマカダミアの手入れから収穫、出荷までを行っています。

作業は朝7時から夕方4時まで。私は農園主なので、子どもを学校に送ってから、少し遅めに仕事につきます。その分、夕方は暗くなるまで作業を続けます。

マカダミアの収穫は、木を揺すったりせず、自然に実が落ちるのを待ちます。収穫のピークは5月から6月。うちの規模の農園は、約2~3週間に1回、収穫用のトラクターを動かします。収穫後は、実と実が重なり合うと、外皮に含まれる水分の温度が上がってしまうので、24時間以内に外皮を外す作業をします。

この時期が最も忙しいのですが、帰りが深夜になることはありません。家族と過ごす時間を大切にできるのも、この仕事のよいところです。

―ご家族のこと、家でのマカダミアナッツの楽しみ方を教えてください。

妻、そして9歳と1歳半の娘の4人家族です。茶色い毛並みの愛犬を「ミソ」と名付けているんですよ。オーストラリアでは日本食が人気で、うちの家族も大好き。特に上の娘は日本食レストランへ行くのを楽しみにしています。

妻はマカダミアナッツを使って、いつも美味しい料理やスイーツを作ってくれますが、娘は、何といっても新鮮な生のマカダミアに目がありません。私は寒い冬に、焚火でローストした香ばしいマカダミアを、オーストラリア赤ワインと一緒に楽しむのが一番好きですね。

―経営が安定してこそ、環境や食の安全への取り組みも徹底できるのですね。

その通りです。私は農家として、安全で美味しいマカダミアを作れることに誇りを持っています。
今、健康によい食べ物を選ぶ人が増えているのは、とても素晴らしいこと。

より自然な農法で、人々の健康によいマカダミアを育てることによって、地球環境も維持していく。この仕事は幸せな仕事ですね。

―マカダミア農家の若き経営者として、どんな抱負を持っていますか?

よいマカダミアを作るためには、品質を追求するだけではなく、それをどんな農業形態で実現するか、生産性も含めて検討することが大事です。

オーストラリアのマカダミア業界はとても進歩的。よい情報は業界全体で共有し、結果として個々の農家の生産性も高まっています。農家と研究者が、常に一緒に研究を進めていることでも成果を挙げています。

今後、私の農園では、約2万本まで栽培本数を増やし、良質のマカダミアナッツを安定的に供給していきたいと考えています。

メイソン・ロイ氏のお話から、オーストラリアでは、マカダミアナッツ栽培が、将来の持続可能な社会へと導く、先駆的な農業であることがわかりました。私たちが美味しいマカダミアナッツを食べることも、環境保全につながっている。そう思うと何だかうれしいですね。

家族の健康を考えて作る料理に、マカダミアは毎日必ず使っています

スペシャルインタビュー アナベル・ヒクソン氏

オーストラリア在住の人気ブロガーに聞いた、暮らし、料理、マカダミアナッツ。
Profile/アナベル・ヒクソン:ナッツ農家、料理&ライフスタイルブロガー

大好きな食べ物や花についてのブログが人気を博す。オーストラリアを代表するライフスタイル雑誌などで執筆、撮影を行う。最近では食物写真のワークショップも開催。

http://www.the-dailys.com/

―以前は、新聞記者をされていたヒクソンさんが、農園での暮らしを始めたのはどうしてなのでしょう?

もともとシドニーで生まれ育った私は、ずっと都会の暮らしに馴染んできました。全国版の新聞社の記者として飛び回り、眠る暇がなくても、友人と流行りのレストランで美味しい食事をし、またバリバリと働くという活気に満ちた毎日を送っていました。

そんなシティガールの典型だった私が、人里離れた谷間での暮らしに飛び込んだのは、一言でいうと、愛の力ですね(笑)。とてもハンサムな農夫に出会ってしまい、彼と恋に落ち、結婚しました。そして、今のダマレスク・バレーでの生活が始まったのです。

―都会の暮らしと、ダマレスク・バレーでの暮らし。随分、変化があったと思いますが、すぐに慣れましたか?

ダマレスク・バレーは、オーストラリア東部に位置し、ニューサウスウェールズとクイーンズランドの境の山に囲まれた場所です。初めは、なんて遠いところに来てしまったのだろうという淋しさもありました。

でも、それ以上に、美しい自然と解放感が気に入り、すぐに、ここでの暮らしを楽しもうと思いました。

―毎日の暮らしやご家族のことを教えていただけますか?

私たち夫婦には、6歳、4歳、2歳の3人の子どもがいて、犬と、まだ小さなカンガルーと一緒に暮らしています。母親のカンガルーが交通事故に遭い、助け出された子を引き取ったのです。家の中をぴょんぴょんついて来るので、かわいいですよ。

朝、上の子二人は小学校と幼稚園へ。夫は経営するナッツ農園に出かけます。私は農園を手伝うこともあれば、下の子の世話をしながら家事をしたり、自分の仕事をして過ごします。

夕食は6時ごろから、家族みんなで食卓を囲みます。1日の中でもとても大切な時間です。夕食後、子どもたちは陽が沈むまで家の周りで遊び、私たち夫婦はワインを傾けながら、ゆったりとした時間を楽しみます。

―家族揃っての夕食は、都会で忙しく仕事をしていたら難しいことですね。お料理を楽しむようになったのも、今の暮らしがきっかけですか?

ここにはレストランなどありませんから、美味しい料理を食べたかったら自分で作るしかないのです。私は料理を工夫するようになり、自分で育てた野菜を使って、家族の健康のために食事を作ることに、歓びを見いだすようになりました。

そして、フードブログを始めました。今では雑誌に、料理やライフスタイルについて執筆したり、写真を撮影する仕事も行っています。

―日本でのイベントで紹介してくださった、マカダミアナッツのお料理は、よく作るものなのですか?

はい。特に、「マカダミアと塩チョコレートの焼かないタルト」は、家族全員が大好きなデザートです。「たまりマカダミア」は、人が集まったときに出すと、あっという間になくなります。(お料理の詳しいレシピはこちら

ダマレスク・バレーには、広大な山間部に何キロも離れて家が点在していますが、週末には家族同士が招き合って、毎週のようにホームパーティを開いています。

―日本では、マカダミアナッツを食べる習慣はまだまだありません。気軽な取り入れ方をもっと教えてもらえたら、うれしいです。

マカダミアナッツは毎日、料理のどこかに必ず使っています。
マカダミアナッツとペカンナッツ、それにパンプキンシードなどを加えて作るミューズリーは、朝食の定番です。ヨーグルトに入れても美味しいですよ。

一番、簡単なのは、刻んでサラダにかける食べ方です。野菜だけのサラダより、満腹感があります。オーストラリアでは重く脂っぽい料理より、軽く健康的な料理がトレンドですが、そんなヘルシーな食事にマカダミアナッツは欠かせません。

私は時々デットクスのために、お肉や炭水化物を控えた食事をしますが、マカダミアナッツは、美容や健康に不可欠な良質のオイルが摂れ、胃にもたれないのに、食べたい気持ちも満足させてくれます。

実は私、日本食が大好きなんです。オーストラリア産のマカダミアナッツと日本食、きっといろんな可能性があると思いますよ。

オーストラリアの豊かな自然の中で、暮らしをクリエイティブに楽しんでいるアナベル・ヒクソン氏。なかでも「食」を大切にしているライフスタイルは、健康や美容に敏感な日本の女性の皆さんにも参考になったのではないでしょうか?マカダミアナッツのある暮らし、始めてみたくなりますね。

今回のお二人のインビューを通して、日本では想像もつかなかったマカダミア農家の暮らしと生き方。マカダミアナッツを使ったお料理のことなど、とても良いお話をたくさん聞くことができました。
ぜひ、これからの生活に生かしてみたいですね。お二人とも、どうもありがとうございました!

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