マカダミアナッツまめ知識

【まめ知識1】マカダミアナッツは6千万歳

マカダミアナッツはオーストラリア原産の植物で、最初の種類は6千万年前にニューサウスウェールズ州北部やクーンズランド州南部にある熱帯雨林で生まれました。その頃、熱帯雨林には先住民族のアボリジニ族が住んでおり、カラバリーというお祭りの時に別の部族に招待されると、マカダミアナッツを贈りものにしたり、物々交換の品物として利用していました。アボリジニ族はマカダミアナッツを「キンダル・キンダル」、「ブームベラ」、「ジンディリ」、「グンダル」、「バウパル」といった、いろんな名前で呼んでいました。マカダミアナッツの実が木になり、収穫するまでには約5年程かかりますが、一度実がなれば、100年は美しいマカダミアナッツを収穫できるといわれています。

【まめ知識2】殻は堅い

大きなマカダミアナッツの木になる実は、とてもかたい茶色い殻で覆われており、そのまわりにさらに緑色の外皮があります。中の白いナッツはカーネルと呼び、カーネルを取り出すにはまず外皮を取りのぞき、それからかたい殻を割ります。殻を割るには、かなづちか万力のような頑丈な道具が必要です。指を怪我したり、中のおいしいカーネルをつぶさないように割ることができるとよいですね。農場ではカーネルをつぶさないよう、マカダミアナッツ専用の殻割り器や機械が使われています。

【まめ知識3】世界でも有数のマカダミアナッツの生産量を誇るオーストラリア

マカダミアナッツのカーネル生産量はオーストラリアが世界一ですが、原産国がオーストラリアであることを知らない人は数多くいます。オーストラリア原産の食物で、世界中に流通されて商業的に成功しているのはマカダミアナッツのみ。実は長い間、アメリカがオーストラリアよりもマカダミアナッツの生産量が多かったのです。それは、マカダミアナッツがさとうきびの防風林として1881年にハワイに紹介され、育成されたことによります。しかし、生産量は1994年にはオーストラリアが逆転し、今ではオーストラリアが世界の30%のマカダミアナッツを生産しています。収穫後は加工され、パッケージに梱包され、オーストラリア国内および世界へと輸送されます。特に日本ではチョコレートに包まれたマカダミアチョコレートが人気商品です。

【まめ知識4】暖かい場所で育つが、保管は涼しい場所へ

マカダミアナッツが育成するのに最適な地域はニューサウスウェールズ州、クーンズランド州、それからオーストラリア西部です。春先にマカダミアナッツの花が咲き、初夏にナッツ(実)が育ち始め、秋にはたくさんの丸くて緑色をした実が見られます。3月から9月にかけて成熟した実が自然に地面に落ちるため、農家の人が特別な機械を使って収穫します。マカダミアナッツは密封容器に入れて冷蔵庫に保管すると、鮮度がある程度保たれます。

密閉容器に入ったマカダミアナッツ

【まめ知識5】小さなナッツ、大きな産業

マカダミアナッツ・ハーベスター(収穫機)

オーストラリアにはマカダミアナッツ農家が650戸程あり、木の数は600万本、毎年の収穫量は約4万トン(殻付き)以上に上ります。マカダミアナッツ産業内の労働者も何万人にものぼるため、生産地域では、多くの人がマカダミアナッツ産業に携わっています。マカダミアナッツを生産、収穫し、加工、梱包し、運送したり、輸出業務などさまざまな形態があります。オーストラリアでマカダミアナッツ産業に携わっている人々はとても研究熱心で勤勉なため、品質の高いマカダミアナッツの生産が可能なのです。

【まめ知識6】野生のマカダミアナッツは絶滅危機

農園で育てられる商業目的のマカダミアナッツの他、野生環境のまま育っているマカダミアナッツもあります。農場のマカダミアナッツは栄養素、管理が行き届いているため健康な実をつけることができますが、野生のマカダミアナッツは絶滅の危機に瀕しています。ですが、農家の人や研究者が野生のマカダミアナッツが絶滅しないよう、熱帯雨林の保護、天敵となる害虫や病気を取りのぞくため、多くの時間とお金をかけ保護活動を行っています。マカダミアナッツはオーストラリアの自然にとって、とても大切な存在と言えます。

マカダミアナッツ農園の熱帯雨林生態系

【まめ知識7】栄養豊富で、とてもおいしい

マカダミアナッツはその独特な風味、食感から「おいしい」ので、多くの人が好んで食べています。おいしいだけではなく、良い脂肪や、ビタミン、ミネラルなど、栄養素が豊富です。そのまま食べてもよし、チョコレート、アイスクリーム、シリアルといっしょに食べたり、スプレッド、ディップ、サラダに入れてもおいしく食べられます。おいしくて栄養もたっぷり。食べないわけはないですね。

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