生産者たち~Bob and Judy Howard
こちらはボブ・ハワードとジュディ・ハワード。ノーザン・ニュー・サウス・ウェールズのニューリーバーで、60エイカーの有機マカダミアの果樹園を経営しています。ボブとジュディは結婚28年目、10年以上一緒にマカダミアを育てています。「どんな農業でも、2人ですればずっと楽ですよ。特にアイデアをやり取りしたり、問題を検討する場合にね。」とボブは言います。
ボブとジュディは生物学的な多様性と健全な生態系を促進するために、統合的な取り組み方をしています。木の肥料には有機物、浸食を防ぐためにはスマザー・グラスと呼ばれる草、害虫や病気をコントロールするためには有益な虫を使うのです。所有地には雨林も植えました。ボブはもともとは地質学の研究者だったので、「LIDAR マッピング」(目的物に光線を当て、その効果を分析することで距離を測る遠隔知覚技術)と呼ばれる革新的な新技術の知的指導者でもあります。今日この技術は排水処理(排水の流れ)を改善し、結果として果樹園の産出量と利益を増やす目的のため、オーストラリアの多くの栽培者が採用しています。
2006年に夫妻は絶滅に瀕したオーストラリア原産の蝶(バードウィング・バタフライ)を救うための闘いに乗り出しました。自分達の所有地に、「リッチモンド・バードウィング」という蔓科の植物(蝶が卵を植え付けるために必要であるだけでなく、幼虫に取っての唯一の食料源)を植えたのです。
ボブとジュディは最高品質のマカダミア・ナッツを生産するために全力を尽くし、美しいマカダミア果樹園の環境の中で共に働くのを愛しています。ボブが一番好きなマカダミアの食べ方は、「生」だといいます。「自然の味に勝てるものはない。」ということです。