生産者たち~Daniel and Angela Jackson
ダニエル・ジャクソンとアンジェラ・ジャクソンにとっては、農業は初めから計画していたことではありませんでした。ダニエルはもともとは教師で、それから電気技師になる訓練を受けました。アンジェラの方は、ふたりが腰を据えてマカダミア栽培をする決意をする前は、環境学の科学者だったのです。
生産に熱意を燃やしていたのはダニエルの方でしたが、それはすぐにアンジェラにも燃え移ってしまいました。ほんの2年前、ニュー・サウス・ウェールズ北部と南西クイーンズランド周辺のリサーチを綿密に行なった後、自分達の農園を手に入れました。クイーンズランドの絵のように美しいグラスハウス・マウンテンの山間で、今はカスタード・アップルを育て、約4300本のマカダミアの木を栽培しています。
農園での生活は若いふたりの家族には最適です。収穫期には極めて忙しくなりますが、それも家族が一丸となっての努力です。子供達は作業小屋で分別を手伝うほか、虫がついていないかチェックしたり、農園に落ちたナッツを拾い集めたりします。
ダニエルもアンジェラも自分達が生産したナッツをこよなく愛しています。「午後の日が落ちる時間に外にすわって、子供達と一緒にナッツの殻を割るのが大好きなの。」とアンジェラは話しています。
あのものすごく硬い殻を、どうやって割ればいいかですって?もちろん、あの昔からあるハンマーの右に出る物はありません。