情熱の生産者、グラハム・ウェスリングの横顔
裏庭の思い出から、オーストラリアを代表するマカダミア農園を率いる存在へ──
情熱と革新、そしてオーストラリアを象徴するナッツへの誇りに満ちた、グラハム・ウェスリングの軌跡
多くのオーストラリア人と同じように、グラハム・ウェスリングとマカダミアとの関わりは、子どもの頃、裏庭に植えられていた、たった1本の木から始まりました。
「当時は、あのささやかな木に、あれほどの可能性が秘められているなんて、思いもしなかった」と彼は振り返ります。
その幼い頃の思い出は、今でも心に深く残っていると言います。
特に「子どもの頃、うちにもそんな木があったな…」という声を耳にするたび、マカダミアは単なる作物ではなく、オーストラリアの物語の一部なのだと、あらためて感じるのだそうです。
大地に根ざした人生
グラハムにとって農業は、単なる仕事ではなく“生き方そのもの”です。
ニューサウスウェールズ州北部、クルーンズ近郊にある小さな農場で、妻のケイティ、そして2人の子どもヘイデンとブライリーと共に暮らしています。
牛の飼育と並んで、マカダミアは彼らの生活を支え、家族の物語を語るうえで欠かすことのできない中心的な存在です。
マカダミアの世界に入ったきっかけは?
本人いわく「運が良かったんだと思うよ…それに家族の助けもあったしね」
義父の紹介がきっかけで、この分野に足を踏み入れたグラハムは、すぐに自分の居場所を見つけ、その後20年にわたって自身の人生を形づくることになるこの業界で歩みを深めていきました。
現在では CL Macs の農場部門ゼネラルマネージャーとして、ノーザンリバーズからジムピー、バンダバーグに至る複数地域の農園運営を統括しています。
一日として同じ日はない
「典型的な一日とは?」とグラハムに尋ねると、返ってくる答えはシンプルです。
「そんなものはないよ」
戦略的計画やイノベーションの推進にはじまり、作物の栄養管理や病害虫対策に至るまで、彼の役割はマカダミア栽培のあらゆる領域に広がっています。
こうした実践的で未来を見据えた姿勢は、オーストラリアのマカダミア産業全体に広がりつつある、再生型農業と環境保全への取り組みを反映しています。
そして、まさにその多様性、挑戦、そして常に改善し成長できる機会こそ、彼がこの仕事を愛してやまない理由なのです。

利益率が縮小しつつあるこの業界において、グラハムは革新こそが不可欠だと考えています。
「毎年、その前年より良くならなきゃいけないんだよ」と彼は言います。
「現状に満足せず、常に改善の道を探し続けることが大事なんだ」
目的を持って農業に向き合う
CL Macs において「サステナビリティ」は流行語ではなく、長期的な取り組みそのものです。
魚の生息環境づくりや河岸の安定化、さらにはフクロウの巣箱を設置して自然の力で害獣管理を行うなど、グラハムとそのチームは“自然と対立するのではなく、自然と共に働く”方法を常に模索しています。
こうした思慮深く実践的な取り組みの数々は、大地への深い敬意と、次の世代へ責任ある農業をつないでいきたいという強い思いの表れです。
さらに、自社で栽培から収穫、販売までを一貫して行う垂直統合型企業として、チームは生産プロセスのあらゆる段階に深く関わり続けています。
“ナッツの女王”が日常にある暮らし
グラハムにとってマカダミアは仕事であると同時に、日々の楽しみでもあります。
「つい食べすぎちゃうんだよね」と笑う彼は、いつでも手の届くところに定番の塩味のローストマカダミアを常備しているのだとか。
自宅では、妻のケイティが作るホワイトチョコとラズベリー・マフィンから、忙しい日や午後のブレイクタイムにぴったりな、アーモンドやカシューナッツ入りのシンプル・スナックまで、さまざまな形でマカダミアが登場します。

そして、特にお気に入り一品といえば、マカダミアクラストのバラマンディ。
マカダミアナッツをまぶして焼き上げたバラマンディは、オーストラリア原産のナッツと、国民に愛される魚介が見事に調和した、誰もが認める人気料理です。
分かち合う喜び
グラハムにとって、この仕事で最もやりがいを感じる瞬間のひとつは、誰かが初めてマカダミアに出会う姿を見届けること。
西オーストラリアの家族にマカダミアを贈ったときも、誰かがシンプルなローストマカダミアを初めて口にする様子を見守るときも、その反応はいつも忘れがたいものだといいます。
「誰かの顔がパッと明るくなるあの瞬間……あれは本当に伝染するんだよ」と彼は言います。
こうした“喜び”と“つながり”こそが、マカダミアを特別な存在にしています。
誰かと分かち合うとき、お祝いの席で、あるいは日常のひとときをより豊かにしたいとき─そんな瞬間にマカダミアは、いつも寄り添ってくれるのです。
収穫の喜び
「完璧なナッツ」を定義するのは難しいかもしれません。
しかし、収穫の瞬間に満ちるあの言葉にしがたい感覚は、誰もがはっきりと感じ取ることができます。
マカダミアを積んだトレーラーが次々と倉庫に入ってくるたび、チーム全体に誇らしさが湧き上がります。
空気が引き締まって士気が高まり、シーズンを通して積み重ねてきた努力が一つの成果として結実する、そんな特別な瞬間です。

未来を見据えて
グラハムが描くマカダミアの未来は、健康とサステナビリティという二つの理念に基づいています。
健康的な脂肪を豊富に含み、天然の栄養価に恵まれたマカダミアは、人々の健康を支える食品としてますます注目されています。
同時に、業界全体が持続可能な取り組みを続けることで、将来にわたって繁栄し続けるための基盤が築かれているのです。
そして何よりグラハムは、マカダミアを味わう人々に、その奥にある“物語”を感じて欲しいと願っています。
「土地への愛着と誇りを感じてほしいんだ」と彼は言います。
「マカダミアは、オーストラリアが生んだ成功物語なんだから」
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