小さなミツバチの持つ大きなパワーに注目!マカダミア農園の働き者
1キログラムのマカダミアナッツを生産するのに約140匹のミツバチが必要であること、みなさんご存知でしたか?彼らの働きがなければ、あの美味しいマカダミアナッツは食べることができないのです!ブンブン飛び交うとちょっぴり怖いと思ってしまうハチさん達ですが、私たちはとってもお世話になっているのですね。その小さなカラダで懸命におしごとをしてくれているミツバチさんたちの働きに今回は注目します♡
春の音。
マカダミア農園に一歩足を踏み入れると、ミツバチたちが花から花へと行き交う羽音が聞こえてきます。この小さなミツバチは、マカダミアの木が咲かせる茎のような花托に咲く何百もの小さな花の中を這うのに最適。
ミツバチはエネルギー源となる花蜜と、タンパク質やその他の栄養素を供給する花粉を食べながら花粉を花から花へと移動させ受精を促進します。この働きにより、私たちが何気なく食べている果実や種子が誕生するのです。
マカダミアナッツの生産にとても重要な役割を持つミツバチはマカダミア農家さんにとってたいせつな仲間。ミツバチにとって居心地の良い環境を整えることにも余念がありません。生産者さん達の愛情たっぷり、優しさ溢れる工夫をご紹介しましょう。
1.ミツバチに優しい水源を設置しましょう
ミツバチは口吻(こうふん)と呼ばれる細いストローのような舌を使って水を吸い上げ摂取する特徴があります。しかしミツバチは泳げないので、「ミツバチが利用しやすい」水源を設置してあげる工夫が必要です。縁の浅いお皿に水を入れ、小石を敷いてあげると水中に沈むことなく簡単に水を飲むことができるんだとか。また「汚れた」水を好むので近くに池や側溝、水たまりなどがあればそれでもOK。彼らは一度水源を見つけると、定期的にそこに戻ってくる習性もあるので動線を作ってあげると良いでしょう。
2.一年中花を咲かせましょう
ミツバチは一年を通して餌を必要とするので、さまざまな時期に咲く花を植えることが大切。さまざまな種類の花木や低木を選び、1年中花が咲いている状態にしましょうね。
3.カラフルに!
ミツバチには花の色の好みがあることをご存知ですか?ミツバチは赤色を認識することができませんが、青、紫、黄色、白などを好む傾向にあるようです。このように様々な色の花を咲かせれば、ミツバチたちが好んで遊びにきてくれるでしょう。ちなみにオーストラリア原産のミツバチは自生している現地の植物を好むとか。
4.化学薬品の使用を最小限に抑えましょう
殺虫剤や除草剤は、ミツバチには有害。その代わりに家ニンニク、唐辛子、オリーブオイル、重炭酸塩、塩、食器用洗剤など自然に近い方法で害虫対策を試みましょう。
5.草刈りのしすぎに注意しましょう
ミツバチをはじめとする花粉媒介者は、芝や野草が必要です。あまり頻繁に芝を刈らないようにするか、もしくは芝生の一部を残し自然な範囲で野草などが育つようにしましょう。また、ハーブの種をまいておくと花が咲きミツバチを庭に呼び込むことができます。
6.ビーホテルを作る!
すべてのミツバチが巣に住んでいるわけではありません。実は単独で生活するものもいるんだとか。ビー・ホテル(「昆虫ホテル」と呼ばれることもある)は、異常気象からハチを守り、ハチが子供を孵化させる安全な場所となってくれます。ビー・ホテルを設置することで、受粉率を向上させることも可能。木や竹に穴を開けて自作することもできるので可愛く仕立てるのもまた楽しいかも。
7.自生する植物の回復に努めましょう
多くのミツバチは餌と生息地を自生の植物に頼っています。ありのままの自然をできるだけ残すことは、ミツバチの個体数に良い影響を与えます。
8.友人や隣人にも植物を植えるよう勧めましょう
近隣の人々にもミツバチに優しい環境を整えるよう共通の認識を持ちましょう。地域一帯で協力し合うことで、ミツバチに優しい生息地作りのネットワークを広げ、永続的にサポートすることができるのです。
まとめ
日頃何気なくみているハチさん達。でも彼らの働きがなければ人間は食べるものを失ってしまいます。自然界の大きなサイクルを守っていく意識を今日からさらに持ちたいものです。
参考記事
https://www.australian-macadamias.org/consumer/tips-for-a-bee-friendly-home-world-bee-day/