秋の長雨、体調管理にマカダミアが効くその訳は

厳しかった残暑も終わり、日本の各地から秋の便りが聞こえ始めてきました。秋と言えば「食欲の秋」、「芸術の秋」「読書の秋」と文化的な活動がイメージされますが、秋の長雨とも言われるほど雨の多い時期でもあります。同様に、マカダミアナッツの原産国オーストラリアでも南半球にあるため日本と季節は逆ですが、11月からが雨季にあたるモンスーンの時季。

雨の時に食べたくなる物は生活文化などの違いから、必ずしも私たちと似ているとは言えませんが、家にこもったり、憂鬱な気分になったりと、雨に対する気持ちや行動は共通する面が多いようです。

雨が降れば外出を控えて家で過ごすようになり、食事の時間でもないのに食べ物に手が出てしまいがち。雨の時間を楽しく過ごすための美味しいおやつでもあればなおさらです。外に出て活動している時であれば、食べ過ぎたてもあまり気にしませんが、家でじっとしている時の食べ過ぎは胃もたれや消化不良の原因になってしまうことがあります。

そこで、おやつを食べたい欲を満たしつつ、健康的なおやつとしてお勧めなのがナッツ類。そして、数あるナッツ類の中でも、特に摂取していただきたいのがマカダミアナッツですが、それは何故なのでしょう？その理由は、マカダミアには必須ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、すでに流行り始めているインフルエンザなどの病気に対する免疫力を高めるなど、多くの健康効果をもたらしてくれるから。今回のコラムでは、その健康効果を紐解いていきましょう。

1.ビタミンB群

マカダミアナッツは、チアミン（B1）、リボフラビン（B2）、ナイアシン（B3）、パントテン酸（B5）、葉酸（B9）など、様々なビタミンB群を豊富に含んでおり、健康維持に重要な役割を果たしています。チアミンは神経系と代謝を正常に機能させるのに不可欠であり、リボフラビンはエネルギー生成と細胞再生に貢献しています。また、高い湿度が消化に影響を与え顔にニキビができやすくなるのも雨の時期ですが、ナイアシンが腸内環境の改善を助け、健康な肌へ促進させます。パントテン酸は副腎機能をサポートすることでストレス対策に役立ち、葉酸は細胞分裂とDNA合成に不可欠なのです。

2.ミネラルと抗酸化物質

マカダミアナッツは、マグネシウム、銅、マンガン、カリウムなどの必須ミネラルを豊富に含んでいます。マグネシウムは体内で300以上の酵素を助ける捕因子として働き、神経や筋肉の機能維持、血圧調節、骨の健康維持に重要な役割を果たします。銅は赤血球の生成とコラーゲン形成に寄与し、マンガンは雨の時期に低下しがちな抗酸化防御システムをサポートします。そして、カリウムは体液と電解質のバランス維持を助け、心臓やその他の筋肉の機能を適切に保ちます。

3. 免疫力の向上

日本では、例年であれば12月頃からピークになるインフルエンザですが、近年その流行開始が前倒しになる傾向があり、今年もその例にたがわず流行り始めているのが現状です。雨の時期は、インフルエンザやその他の一般的な感染症のリスクが高まることが多いのですが、そこで重要なのが免疫力。マカダミアナッツは必須ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、摂取することで免疫力が高まり、少量含まれるビタミンCは抗酸化物質として感染症から体を守る働きをします。また、マカダミアナッツに含まれるビタミンB群、特に葉酸とナイアシンは免疫力を高め、病原体に対する強力な防御機能を維持するのに役立ちます。

4. 心臓の健康

マカダミアナッツは一価不飽和脂肪酸を豊富に含み、心臓の健康改善に効果があるとされています。これらの良質な脂肪は、LDL（悪玉）コレステロール値を下げ、HDL（善玉）コレステロール値を上げることで、心臓病のリスクを軽減します。マカダミアナッツに含まれるオレイン酸には、抗炎症作用があり、心血管系の健康全般をサポートします。

5. 体重管理

気温が下がると空腹感が増し、体は高カロリーの食ベ物を求めがちですが、そのような時にはマカダミアナッツが最適。高カロリーながら、食物繊維と健康的で良質な脂肪を豊富に含んでいるため、満腹感をもたらし、バランスの取れた食生活に組み込むことができます。タンパク質・食物繊維・良質な脂肪の組み合わせは空腹感を抑えて過食を防いでくれるため、体重管理を心がけている人にとっては賢い選択と言えるでしょう。