マカダミアナッツオイルを
毎日のスキンケア&ヘアケアに活用するコツを教えてもらいました!
パルミトレイン酸を多く含むマカダミアナッツオイルは、軽くてべたつきが少なく、肌に浸透しやすいとして、乾燥肌やしわ対策、日焼け対策に。また、肌の柔軟性を維持する役割が期待できるとしてスキンケアやヘアケアで注目されています。毎日の生活に取り入れる方法をお伝えします。
「生活の木」で詳しくお話を伺いました
ハーブとアロマテラピーに関わる事業を幅広く行う「生活の木」は1955年創業、1967年設立。世界32カ国のパートナーファームと51カ国のコミュニティートレード先から、こだわりの素材を直輸入して独自の商品を多数開発しています。1985年からはエッセンシャルオイルを発売し、アロマテラピー展開を開始。1994年から植物油の販売をスタートされています。
植物油はスキンケア、トリートメントに欠かせないものですが、さらに2001年からは店頭の石けん工房で植物油を使った石けんなどのハンドメイドのワークショップも開催。
豊富な商品を取り扱う「生活の木」は全国に120店舗を展開し、カルチャースクールやアーユルヴェーダサロン、メディカルハーブガーデンなども経営されています。
今回は、「生活の木」でマーケティング本部の企画・開発DIVマネージャーを務める平川知子さんにマカダミアナッツオイルの魅力と、エッセンシャルオイルの合わせ方やレシピ、おすすめの使い方などをお伺いしました。
マカダミアナッツオイルの魅力は?
——マカダミアナッツオイルとはどのような特徴を持ったオイルですか?
平川さん「マカダミアナッツオイルは、1994年、弊社で植物油を取り扱っている当初から取り扱いをしていますが、パルミトレイン酸を多く含むのが一番の特徴です。人間の皮脂の成分に近いので、肌馴染みが良いです。加齢で少なくなるといわれる成分なので、アンチエイジングを目的として使われていることが多いです。スキンケアの他、ヘアケアでもよく使われているオイルです」
参考リンク:「この冬の美容はマカダミアオイルで!ナチュラルなうるおいとツヤを取り戻そう」
——どのような方に支持されているか教えてください。また、マカダミアナッツオイルを知らない方にはどのように紹介しているのでしょうか?
平川さん「すでに効果をご存知な方も多いですね。店頭で試しに使ってみると、さらっとした使い心地で、浸透性がよく、伸びが良いことを知って気に入る方も多いようです。気候や肌質、習慣もあるかもしれないですが、日本では、オイルがベタベタと肌に残ってしまうのを好まない方が多いのではと思います。そこで、マカダミアナッツオイルは、手についてもすぐ浸透してべたつきが残りにくく、手先にも使いやすいことを好まれる方も多いですね」
——マカダミアナッツオイルの人気をほかのナッツオイルや植物オイルに比べていかがですか?
平川さん「マカダミアナッツオイルはフェイシャル用として使われることが多いです。弊社の人気ランキングでも常に、2、3位に登場しています。マカダミアナッツオイルは、発売当初から安定した人気がありますね」
【植物油 人気ランキング ~フェイス用途~】
1位 アルガンオイル
2位 ローズヒップオイル
3位 マカデミアナッツオイル
4位 アプリコットカーネルオイル
5位 オリーブオイル・エキストラバージン
マカダミアナッツオイルと相性の良いエッセンシャルオイルは?
——マカダミアナッツオイルと相性がいい、合わせやすいエッセンシャルオイルを教えてください。
平川さん「フランキンセンスは樹脂の香りで、呼吸を深く楽にし、皮膚のアンチエイジング効果があるといわれます。他には、同様にアンチエイジング効果が期待できるというネロリの精油もオススメです。リラックス効果の高い香りで、保湿効果もあり、乾燥肌などでも使えます。皮膚の新陳代謝を促し、肌の弾力性を高め、シミやシワ、たるみも予防できる効果が期待されています。ゼラニウムやラベンダーでもリラックス効果が望めて良さそうですね」
——春の季節にオススメの組み合わせはありますか?
「頭皮のマッサージに使う際は、花粉症対策や頭をすっきりさせてくれる、ユーカリ、ペパーミント、ティートゥリーの組み合わせは人気です。サンダルウッド・オーストラリアも良いですね」
——ユーカリやティートゥリー、サンダルウッド・オーストラリアをマカダミアナッツオイルに混ぜるなんてオーストラリア原産のブレンドで相性も良さそうですね!ちなみに、ティートゥリーの産地とマカダミアナッツの産地はどちらもオーストラリア東南部に位置するニューサウスウェールズ州です。
外部リンク:「生活の木」世界のパートナーファーム:オーストラリア アボリジニの聖地に息づく神秘のハーブたち
——エッセンシャルオイルの使い方を教えてください。
平川さん「フェイシャル用に使用する場合、10mlのマカダミアナッツオイルなら、1滴混ぜて希釈してください。目安として、エッセンシャルオイルは、身体に使う場合はベースになる植物オイルの1%以下、顔は0.5%以下の割合で使うと覚えておいていただければ。
顔に使う場合は、鼻に近いこともあり、とにかく好きな香りのものを選ぶと良いと思います。
頭皮をマッサージする際にはイランイランもいいですね。好みもある香りですが、ヘアケアにオススメされることが多く、髪の毛を艶やかにし、皮脂のバランスを整えてくれる効果が期待できますよ」
<オススメの精油一覧>
【フランキンセンス】 気持ちが穏やかになる上品で落ち着きのある香りの精油。
【ネロリ】 オレンジの香りをフローラルにしたような優雅な香りが特徴の、ビターオレンジの花の精油。
【イランイラン】 エキゾチックな香りで、「花の中の花」という意味の花の精油。
【ゼラニウム】 ハーブ系で、ほのかにローズのような香りがあるフローラルな香りの精油。
【ティートゥリー】 オーストラリア原産で、アボリジニも使っていた清涼感のある精油。
【サンダルウッド・オーストラリア】 重厚感のある甘く、ウッディーな香りが特徴の精油。
【ユーカリ】 鼻に抜けるような、すっきりとしたシャープな香りの精油。
バスタイムの前後にマカダミアナッツオイルを活用させる方法とは?
——マカダミアナッツオイルを使ったオススメケア、春先などこれからの季節にオススメのマッサージなどあれば教えてください。
平川さん「マカダミアナッツオイルを、シャンプーをする前に頭頂部に適量つけ、よく浸透させるようにしてマッサージしてあげてください。紫外線があたって知らないうちにダメージを受けている、髪の毛の分け目も意識してみてくださいね。ヘアケアもフェイスケアも、実は頭皮の血行を良くするのが大事です。花粉症の季節にすっきりしたい時も有効ですよ。
また、この頭皮マッサージ後は「ながら美容」がオススメです。頭皮にオイルをつけてから、5-10分置いておきましょう。マカダミアナッツオイルは馴染みやすく、経皮吸収してくれ、乾燥対策にもなり、アンチエイジングの効果も期待できます。例えば、マッサージの後に湯船につかり、最後にシャンプーで余分な脂分を一緒に流してすっきりするのも良さそうですね。
精油とオイルを混ぜてアロマバスにするのも良いですよ。
フェイシャルやボディーに使う場合も、お風呂上がりが特にオススメです。肌の乾燥対策は、お風呂から上がったばかりの数分が勝負!ここでいかに乾燥させないかが重要です。水分を閉じ込めるために、オイルで蓋をしてあげましょう。身体や顔をタオルで拭く前、まだ水分が肌に残っている状態でオイルを塗ると、伸びやすく広範囲に塗りやすくなります。
顔や身体の大きさにもよりますが、500円玉分くらいのオイルを両手でよく温めてから、顔や全身に伸ばしましょう。それからフェイスタオルなど小さめのタオルで余分な水分をそっと押さえるように取ると良いですよ。オイルの量に気をつければタオルにべたつきは残りにくくなります。
小さなお子さんや赤ちゃんにも、タオルで拭く前のまだ肌が濡れている状態で、オイルを全身につけてあげてください。足元が滑りやすくなるため、転ばないように気を付けてあげてくださいね。
また、マカダミアナッツオイルは、お好きなソルトやクレイパックと組み合わせてスクラブソルトや、クレイパックを作るのもオススメです。簡単に作れますし、洗い上がりがしっとりしますよ」
マカダミアナッツオイルでオリジナルヘアワックス・ハンドクリームを作ろう
——ヘアケアにもよく使われるマカダミアナッツオイルですが、オススメの使い方を教えてください。
平川さん「シャンプー後のスタイリングに、毛先へマカダミアナッツオイルを馴染ませるのも良いですが、少し使いやすくするなら、ミツロウとマカダミアナッツオイルを混ぜたクリームやワックスを手作りするのがオススメです。ちょっとした料理感覚で簡単に作れますし、好みのエッセンシャルオイルを垂らしてアレンジしてみてください。ワックスは毛先に揉みこむようにして使ってくださいね。ハンドクリーム、リップクリームなど保湿剤としても使えます。小さい容器に入れると持ち運びにも便利です」
マカダミアヘアワックスの作り方
【材料】
マカダミアナッツオイル……20ml
ミツロウ(ビーズワックス)……3g
シアバター……2g
好みのエッセンシャルオイル……1、2滴
【作り方】
- ビーカーなどの耐熱容器に、ミツロウとシアバター、マカダミアナッツオイルを計量していれ、弱火で湯煎にかけます(電子レンジでも可)。
- ミツロウが完全に溶けたらガラス棒でよく混ぜ合わせ、火から下ろします。
- 粗熱がとれたら、好みの精油を加え、手早くかき混ぜてから容器に流し込みます。
※ミツロウの量で固めのワックスにもリップバームにもなります。
※電子レンジで少しずつ(500wで30秒ずつくらいを目安に)温めても作れます。
※エッセンシャルオイルは、早く入れると揮発してしまうので注意してください。
※容器は遮光タイプのガラス製がオススメです。
※1カ月ほどで使い切ることをオススメします。
※必要な材料はすべて「生活の木」オンラインストアでも購入できます。
<実際に作ってみました!>こちらは、ミツロウを多めにして、固めに仕上げました。なめらかな使い心地で、肌になじみやすく、香りに癒されますよ!