CO2削減へ。未来の農業、オーストラリア・マカダミア
観測史上最も暑い夏を記録した2024年、これ以上の地球温暖化を妨げるために必要なこと、それはCO2の排出量を減らすこと。
今回のコラムでは、我々が直面している「地球温暖化」、そして「持続可能性」について、オーストラリアのマカダミアがCO2の削減にどれほどの貢献をしているかをお話しします。
マカダミアの木は大気中のCO2削減に役立っている
オーストラリア全土に1,100万本以上あるマカダミアの木が、1日24時間、1年365日、大気中のCO2削減に役立っていることをご存知ですか?
オーストラリアの平均的なマカダミア果樹園の木々は、1ヘクタールあたり年間14.5トン以上の炭素を大気から除去しているのです。*1
マカダミアの木は、その大きさ、葉の茂り方、寿命の長さといったユニークな生理学的特性により、他の多くの作物よりもかなり多くの炭素を保持することができる木です。
また、マカダミアは蒸散をコントロールするという能力も備えているため、非常に水効率の高い作物であり、乾燥期間が長くなる気候の変化に最適な木なのです。
さらに自然に炭素を吸収
オーストラリアのマカダミア生産者は、健全な土壌こそが健全な樹木の鍵であり、健全な樹木のみが最高品質のナッツを生み出すことを知っています。そのため、オーストラリアのマカダミア生産者の多くは、木の下の地中に有機物を蓄積することで、果樹園の土壌回復に取り組んでいます。
これは、殻、殻、木の剪定枝を再利用することで廃棄物を減らすだけでなく、地中に炭素を固定し、大気への放出を食い止める自然な方法でもあります。
この美しい緑の大地を守るため-炭素排出量の抑制
またオーストラリアのマカダミア生産者は、マカダミアの木による炭素の吸収だけでなく、重機の使用も最小限に抑えています。重機はその重さで土を固くして植物の成長を妨げたりすることがあるので、健全で美しい大地を守るため、そしてディーゼルエンジンからの排出を減らすための努力をしているのです。
さらに彼らは二酸化炭素排出量を抑えることにも取り組んでいます。オーストラリアの生産者は、可能な限り果樹園への人的介入を最小限に抑えるため、自然との共生に取り組んでいます。多くの果樹園では、土壌を保護し、生物多様性を促進し、炭素を排出するのではなく吸収するような再生原則や慣行が用いられています。
※このビールは限定販売のため、現在は販売しておりませんが、他の醸造所にてマカダミア・ビールは製造されています。
植物界における持続可能性の巨人
このように、マカダミアの木は、水の使用量を最適化し、大気中の炭素を隔離する能力が備わることから、植物界における持続可能性の巨人と言われています。
他の作物は、外部環境の変化により、大きなストレスを受け、収穫量が気候によって下がる場合もありますが、マカダミアの木には、外部環境が激しく変動しても、それを乗り切ることができる驚異的な自然の能力が備わっているため、いつでも高品質で美味しいマカダミアが世界中で愛されているのです。
まとめ
いかがでしたか?今回はマカダミアナッツの木がCO2削減に役立っているということをご紹介しましたが、オーストラリアのマカダミア農家さんたちは、動物との多様性や、エコシステム、さらに輸送、配送においてもカーボンフットプリントを減らすための活動を積極的に行っているということも知っていただけたと思います。
またこのコラムではオーストラリアの美しい農園の写真も沢山ご紹介しました。この美しい大地はマカダミアの木のお陰かもしれません。マカダミアこそ私たちの未来を輝かせる産物であること、そしてこのマカダナッツは、オーストラリアの生産者のSDGsへの飽くなき努力が生んだ奇跡のナッツであることを皆さんに知っていただけたら嬉しいです。
参照 *1:https://www.australian-macadamias.org/consumer/sustainability/farming-for-the-future/
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