短い夏の野菜たち
涼やかな風がここちよい洞爺湖の近く。
にんじんの収獲まっさかりの菊池さんの畑と、見晴らしのいい丘の上に建つ樋口さんちのファームハウスへ。
短い夏の野菜たちとマカダミアナッツの出会いが、シンプルで香ばしい「美味しい夏の思い出」になりました。
野菜の味を、そのまま
北海道では、さまざまな野菜が収獲のときを迎えていました。
どこまでも広い畑に響くハーベスタ(収獲機)の音、日没までを急ぐ。
「そのまま焼いて食べるのがいちばん」
菊池さんのアドバイス。
素材をそのまま味わう、うん、そうしよう!
一方、小高い丘の上に建つ樋口さんち。
無農薬で育てた野菜がいい感じに育っています。
「そのまま食べてみて!」
そう言われて、もぎって食べたトマトがたまらなく美味しかった。
採れたて野菜とハーブのグリル
そうだ、グリルにしよう!
菊地さんの畑のにんじんは縦に切ってちょっと洋風に、樋口さんちの野菜たちと並べてオーブンへ。もぎたて、ジュージューいい音がして、ほんわりいい匂いがする。
少し香ばしくなってきたらできあがり!
焼くだけ、シンプル、いただきます。
【作り方】
下準備:オーブンを210°Cに温めておく
天板にクッキングシートを敷いておく
- それぞれの野菜を好きなようにカットして天板に並べる
- 全体に塩胡椒をふる
- 食べたいと思う組み合わせで好きなようにハーブやチーズ、スパイス、マカダミアオイルをまわしかける
- 210℃で30分グリル
(注意:20分くらい経ったら一度オーブンを覗いて様子を見て、足りなそうならもう10分!)
樋口さんちのジェノベーゼポテトサラダ(3〜4人分)
~ 畑で採れた野菜をモリモリ ~
ちょっと珍しいインカルージュは小振りで歯ごたえのあるポテト。
北海道のファームで育てた手作り野菜と、香ばしいマカダミアの相性は抜群でした。爽やかな樋口さんらしいフレッシュなサラダは、バジルペーストがあればカンタンです!ぜひ身近な野菜でためしてみてください。
【バジルペースト 材料】
- バジル 20g
- パルミジャーノチーズ 20g
- にんにく 1片
- マカダミアナッツ(スタイル0) 20g
- マカダミアナッツオイル 大2
山田さんちのズッキーニとマカダミアのポテトサラダ
~ ズッキーニを和風にします ~
畑で見たズッキーニがうまそう!ということでとじゃこと合わせるそう。
ズッキーニといえばフランス料理やイタリア料理のイメージがありますが、じゃこと合わせることでいっきに和風に。しかも焼くだけカンタン。
ペーストにしたマカダミアはバターのようなコクがあり、とっても美味!
【材料】
- マカダミアナッツ(スタイル0) 10粒程度
- マヨネーズ 大さじ2
- 塩、こしょう 適量
- じゃがいも 中3個
- ズッキーニ 1本
- じゃこ 適量
- イタリアンパセリ 適量
松尾さんちの明太子ポテトサラダ
~ これはおやつだね ~
最近、つくる料理はほぼすり鉢を活用。
ポテトを見た瞬間に「潰して和える」カンタンレシピを思いつく。茹でたポテトがあれば、完成までほぼ3 分。マカダミアをすりすり、ポテトをゴリゴリ。カタチを残すもよし、ペースト状にするもよし。小腹が減ったらサクッとつくる、おやつにもGood!
【材料】
- じゃがいも 4個
- マカダミアナッツ(スタイル0) 20個
- 明太子 2腹
- バター 大さじ4(約54g)
- 塩こしょう 適量
大津さんちのホタテ&マカダミアのポテトサラダ
~ 高級なお通し風 ~
これは美味しい!と皆がうなった組み合わせ。
ちょっと高級感があり小料理屋のお通しででてきそう。マスカルポーネは酸味や塩分が少なめなので、主張しすぎず全体をこっくりとまとめる役割。マカダミアは少しローストすると香ばしくて美味。いろんな野菜で試してみてもおいしそう!
【材料】
- ホタテの貝柱缶 1缶
- じゃがいも 4個
- マカダミアナッツ(スタイル6) 60g
- ラディッシュ 2個
- きゅうり 2/3本
- マスカルポーネ 大さじ4
- 有塩バター 大さじ4
- 塩、こしょう 適量
マカダミアナッツの等級付け
マカダミアナッツは見た目と大きさにより、0~8に等級付けされる。
Style0は大きな丸ごと、Style8は細かく砕いた状態。
ハーブとお花のマカダミアオイル
食用のマカダミアナッツオイルに、摘みたてのハーブやお花を入れて。
オイル自体には香りや味がなく、組み合わせによっていろいろ楽しめます。
北海道のヒト・コト
樋口智恵子さん
北海道にファームハウス、うらやましすぎるシチュエーション。少し斜に構えてお邪魔した樋口さんちには、それはそれはやさしい時間が流れており、笑顔がいっぱいあふれていました。
「しっかり働いて、ご褒美にのんびりする。」
そんな暮らし方をカタチにしている樋口さんは、東京でお会いしたときよりもグンと美しく、北海道の大自然の中で輝いて見えました。
その土地がもっているチカラをもらう。
食べること、空気、時間、ほかにもいろいろ。北海道の樋口さんちで2日間、マカダミアナッツも北海道にそまりました。
樋口智恵子 声優/女優を中心に活動中
Chieko Higuchi Official Blog
樋口さんちのグラノーラ
「うちのグラノーラは、北海道でつくっているんですよ」。
グラノーラはいつも手作りで、北海道の方が少しカラッと仕上がるそう。材料のひとつ、ぽんぽん菓子も北海道産。和三盆とハチミツで少し甘め、香ばしいマカダミアナッツとの相性もよく、「味と食感のアクセントになっています」とのこと。
樋口さんちでは、ヨーグルトと食べるのがおすすめ。とってもヘルシー!オーストラリアでも定番のグラノーラ、日本では密かなブームがきているようです。
菊地さんのにんじん畑
JAとうや湖の金子さんに「北海道の農家さんをご紹介いただけませんでしょうか」というお話をし、ご紹介いただいたのが菊池さん。野菜づくりをはじめる前は大工さんだったという異色の経歴の持ち主。お父さんから受け継いだクリーン農業という考え方のもと、土づくりを何よりも大切にしている。
「野菜をつくっているじゃないんだよ、土をつくっているの。こどもと同じ、育つ環境をつくっているんだよ」「農業は楽しいよ、自分のやったことがちゃんと帰ってくるからね。でも、今40歳だから、あと20回しかものをつくれない。だから毎回真剣勝負。」
安心で美味しい食べ物をつくるという責任を担うからこそ、いろんなことに取り組む。その姿勢が潔くかっこいい。土がよければ野菜は健康に育つ。曲がったり、何本も足が生えていたりするのは野菜が健康ではないから、健康でない野菜が美味しいわけがない。というお話もうかがった。菊池さんのつくるにんじんは、まっすぐでいい匂いがした。
JAとうや湖クリーン農業推進課
大きな産地との差別化をはかるため、早くからクリーン農業に取り組み、厳しい規定の多いグローバルGAPも取得している。
野菜は寝かせることで甘みが増すことから雪蔵貯蔵ができる施設を完備。「雪蔵物語」という商標をとりブランド化して地域の農業を活性化させている。
オーストラリア・マカダミア協会も、クリーンでグリーンな栽培加工を実現し、継続可能な未来を考えた農法に強いこだわりをもっています。
北海道のモノづくりの姿勢を拝見し、「食べるもの」をつくるということへのプライドに通じるものを感じました。
オーストラリア・マカダミア協会