数字でチェック!マカダミアナッツのできるまで
日本はこれから暖かくなるところですが、オーストラリアは秋。そう、マカダミアナッツの収穫の季節が今年もやってきました。こっくりバターのようなプレミアムな味わいが生まれるまでには、どれほどの時が必要とされるのか、数字で見ていきましょう!
10年
マカダミアを種から育てようと思ったら、最大収穫量が得られるまで、およそ10年もかかります。マカダミアナッツの生育には、適度に温かい気候と雨、豊かな土壌が求められます。ニューサウスウェールズ州北部とクーンズランド州南部は、温暖な亜熱帯気候がマカダミアナッツの生育に適しているため、オーストラリア最大のマカダミアナッツ生産量を誇っています。
9月
オーストラリアに春の風が吹いてくるころ、淡い白やピンクの甘い香りの花が咲き始めます。レースのような花々に覆われるこの時期のマカダミア農園に足を踏み入れると、夢の世界に入り込んだようです。
12月
夏が始まると、マカダミアの実が膨らみ始めます。12月初旬からマカダミアナッツの殻は徐々に硬くなり、12月下旬から1月にかけて急速に油分を蓄積していきます。
3月
空気に秋の匂いが混ざってくると、成熟した実は重力により地面へと落ちます。生産者は無理にナッツを落とすことなく、自然にポトンと落ちてくるのを待つのです。落ちた実は、3月から9月頃まで、5~6回に分けて定期的に収穫されます。収穫されたマカダミアナッツは、農園内で外皮をむかれた後、加工業者に送られます。加工業者はマカダミアナッツの等級分けをし、硬い殻を割って中から白いカーネルを取り出します。
800戸
オーストラリアのマカダミアナッツ農家の数は800戸ほど。
6,000,000本
オーストラリアには600万本のマカダミアの木が生えています。
46,000トン
オーストラリアで一年間に収穫されるマカダミアナッツの量は4万6千トン(殻付き)以上にのぼります。それほどの量のナッツを支えているのは人の力。オーストラリアのマカダミアナッツ産業従事者の数は何万人にものぼります。オーストラリア東部のマカダミア生産地域では、多くの人がマカダミア産業に携わっています。
まとめ
マカダミアナッツの特別感の理由は、時間と手間にあることがお分かりいただけたでしょうか。子育てと同じで、愛情と手間をかけた分だけ、その見返りも大きいのかもしれませんね。
そのまま食べて美味しいマカダミアナッツですが、殻を剥いたばかりの味わいはひとしおです。殻付きマカダミアナッツをどこかで見かけたら、一度試してみてくださいね!
参照記事
▶https://australian-macadamias.jp/about/growing
▶https://australian-macadamias.jp/about/macadamia-fun-facts